フロントブレーキ制動トルク
T) 以下の条件ならびに以下の計算によりフロントブレーキの制動能力を計算する。
1、 握力 10kgf(98.06N<300N)
2、 ブレーキレバー・レバー比
ブレンボ製マスターシリンダー 19/18・フロントマスター(10.4760.70)使用
レバー比=1:9(レバーの支点間距離を測定)
<実質操作レバー比を1:5とする>
3、マスターシリンダーピストン径
ブレンボ製マスターシリンダー 19/18・フロントマスター(10.4760.70)使用
直径19mmのマスターピストンである。
円の面積は 半径×半径×π(3.14)にて求められる。
よって (1.9÷2)2×3.14=2.83385cu
4、 キャリパー受圧面積
ブレンボ製φ30×φ34 ―4Pキャリパー(20.5165.58/20.5165.68)使用
円の面積は 半径×半径×π(3.14)にて求められる。
よって (3.0÷2)2×3.14=7.065cu
(3.4÷2)2×3.14=9.0746cu
これが1つのキャリパーに2つずつあるので
7.065×2+9.0746×2=32.2792cu
これが左右にあるので
32.2792×2=64.5584cu
5、ブレーキパッド摩擦係数 0.4
6、 ローター有効半径(ローター中心点〜キャリパーピストン中心点間)
ホンダCB400SF(NC31)φ296mmフロントディスク使用
ローター有効半径==0.1305m
7、タイヤ半径
ダンロップTT900GP(110/70−17 54H)… 外径586mm
よって、 直径=586÷2=293
タイヤ半径=0.293m
◎フロントブレーキ制動能力の算出
@キャリパーピストン押力Ffを求める。
F1:ブレーキレバー操作力=10kgf
l:ブレーキレバー支点作用点間距離=20mm
L:ブレーキレバー支点力点間距離=100mm
Rmf:マスターシリンダーピストン内径=19mm
Rpf1:ブレーキキャリパーピストン内径=30mm
Rpf2:ブレーキキャリパーピストン内径=34mm
π:円周率=3.14
フロントブレーキはWディスクであるので
284.7638kgf×2=569.5276kgf
Aブレーキ面作用力 Af
Ff:キャリパーピストン押力=569.52kgf
μ:ブレーキパッド磨耗係数=0.4
Af=Ff×μ
569.52kgf×0.4=227.808kgf
B ブレーキトルク Tf
rf:ブレーキ有効半径=0.1305m
Af:ブレーキ面作用力=227.80kgf
Tf=Af・rf
227.80kgf×0.1305m=29.7279kgf・m
C 制動能力(タイヤ路面制動力) Bf
Rf:タイヤ半径=0.293m
Tf:ブレーキトルク=29.72kgf